思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

帰国します

明日帰国します。


といっても、10月にホームシックでどうしようもなく辞める覚悟で、12月の教え子達のJLPT(日本語能力試験)が終わったら、一度帰国させてくれと会社にわがままを言って、無理矢理の帰国。

本来なら一年に一度の帰国は会社負担なのだが、まだ半年にも満たない私は自腹で構わないので、持病の薬も切れるので、とにかく帰らせてくれと直談判。

会社側も私には負い目があるのか、すんなりOk。

っていうか、前任の先生は半年でバックれてるので、会社側もここで辞められては困るから必死なんでしょうな。


帰国が決まってからは、それを目標に身を粉にして働いてまいりました。

(仕事より恋愛重視だったけどw)


バタバタと引っ越しだの、JLPTだの終わり、私が不在の2週間の課題も作り、やっと明日の帰国にこぎつけました。


帰国するとなると、日本の親類縁者へのお土産の準備。

田舎のMysure(今までMysoreかと思ってたら、これはイギリス読みで本来はMysureが正しい)、名物は白檀。

白檀の石鹸は香りがいいけど、石鹸ってかさばるし重い。

こっちのお香はやたら長い。

マイソールパックというギーを使ったお菓子が名物だけど、日持ちしないので不可。

はて?どうしたものか。

上司に相談すると、Mysureの特産品を扱った店があり、自分も出張の際によく利用してるとのこと。


今日は仕事を早く終え、早速行ってみることに。

タクシーで向かった先は、初めて行くエリア。

田舎のMysureのくせに、賑やかな商店街。

インドといえば布製品、洋服屋さんが沢山。

PumaやLevisもある。

Mysureのくせに生意気だぞ!byジャイアン


その中にちょっと異彩を放つ建物。

お店というよりは博物館みたいな外観のボロっちい建物。

恐る恐る入ってみると、家具などの木工製品やパシュミナやお香など、Mysureの特産品のショップがごちゃごちゃ入ってる。

家具は展示品の後ろで職人さんが作っていて、デパート物産展的な雰囲気。

これで駅弁が売ってたら完璧だ。


白檀グッズの店はおっさんばっかで、商売っ気ない様子。中国人のお客さんを面倒くさそうに相手してる。


奥へ進むと布製品コーナー。

するとここはお姉さん達が待ち構えていて、「何探してるの?」「これは100%ピュアシルクだ」などと、寄ってきて、「この色がいいわよ。最後の一つ」と言いながら、肩にあててきたり、うわぁ、呉服屋の囲み販売みたいだ。

とはいえ、物は確かに良い。

酔っ払ってことごとく失くしているストールを買ってみますか。

ネクタイもカフスやポケットチーフとセットになっていて、なかなかおしゃれ。

結局店側のいいカモになり、次々販売の餌食に…


商品を見てると付いてくる感じが、日本の観光地にもありがちなパターンで、ひょっとしてあの上司みんなにこの店を紹介してマージンをもらってるんじゃないかと思ったくらいだけど、安くない値段はモノの良さを感じさせてくれました。


まぁ、誰か友達が来たら連れて行ってあげよう。→マージンもらってないけど。