思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

リキシャとの戦い

灼熱のAhmedabadで

覚悟を決めて徒歩通勤。

行きはよいよい、帰りは暑い。

リキシャを使えるようにならねば。


そんなある休日、今月末で退職される先生(日本人)からランチに誘われた。

会社に12時集合。


うーん、11時を過ぎると気温は38℃。歩けるか?

早めに家を出て、リキシャゲットにチャレンジ。


すると、運良く一台のリキシャが止まってくれた。

会社の建物の名前を告げると€50

それは高いから、断ると€40でいいと交渉成立。


いざ乗り込むと値切られたことが気に入らないのか、この日本人女をからかってやろうというのか、とにかく運転が荒い。

そしてグジュラティ語で何やら話しかけてくるけど、全くわからん。

英語はわかる?と聞いてみたけど、わからないって。

もう意思の疎通は無理。


ガンガン蛇行しながら、飛ばす。

だから、リキシャって嫌い。

こう言っちゃ悪いが下品な乗り物だと思う。

マイソールでも極力乗らないようにしてたし、乗るときはUberやOraと安くて明瞭会計のクルマを利用してたから、流しのリキシャなんて利用したくもない。


でも所変わればで、こっちはUberやOraの方が料金も高く評判悪い。

変なの。


まだ目的地まで半分ほどのところで、リキシャが急に止まり、ドライバーが男の人と話し始めた。

おいおい、客乗せてんのに友達とお喋りか?

時間に余裕があったので、しばし待つ。

グジュラティ語は全くわからけど、どうも男の人を引っ掛けたらしい。

あんな乱暴な運転するから…

別にケガはないみたいだけど、なんじゃかんじゃと言ってる。

交差点の近くだったので、ついに警官登場。って言うかオマエももっと早く仲裁しろ。

おそらく「お客さんも乗ってることだし、ここは連絡先を交換して、あとで話しなさい」ということになり、携帯番号の交換をして、発車。


イキがってた兄ちゃんはすっかり凹み、安全運転に。

バーカと心の中で毒づいてみる。


しかもウチの会社のビル知らないらしく、信号待ちで隣に並んだスクーターのおっちゃんに聞いてるし、ちょっとコイツ大丈夫???


なんだかんだで、5分くらいで行けるところを20分くらいかけ、やっと到着。


やっぱリキシャ嫌い。