思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

言いまつがい、書き間違い 

小学生のテストの珍解答というのがありますが、日本語のレベルは小学生並みの我が教え子ちゃん達もなかなかやってくれます。
テストの採点をしてて一人で噴き出すこともしばしば。


最近のヒット作。



『おいしいデパートかいます』
デパート買うんだ。お金持ちね。しかもおいしいデパートってなんか素敵。
その発想嫌いじゃない(笑)
よくみると『おいしい』じゃなくて『あいしい』だった。
正解は『デパートでおいしいチョコレートをかいます』なんだよね。
いろんな意味で残念だ。



『であります』ってキミは日本兵か?!
ちなみにトマクールは彼の名前じゃなくて出身地です。



答案だけじゃなく、日々の授業や休み時間の会話でも笑わせてもらってる。
ディクテーションをやったときのこと。
書きとった内容を板書させた。
私が読んだのは『まいあさ』から始まる文章。
板書されたのは『マリアさん』
言われてみると似てる。それとも私の活舌が悪い?
でもほかの子はちゃんと書いており、大爆笑。
たしかにマリアさんはよく出てきますね。
その日から彼のあだなは『マリアさん』になってしまった。。。


口頭での単語テスト。
『trainは?』
『だんし!!』
Lくん 元気よく答えてくれたけど、違うんだな。
そこで女の子達が『でんしゃだんし』とからかいだした。
よせばいいのに私も調子に乗って『日本に電車男というドラマがあって。。。』
と言ってしまったので、彼は電車男と呼ばれるように。。。
イケメン君なのにごめんね。


ある日のこと。
Bくんが『今日はせんせいの家の近くの道にこどもの店がきます』
こどもの店???子供服の店?売り子が子供?
すると横にいた女の子が
『こどもじゃないです。くだものの店です』
なるほど。そういえば時々くだものの屋台がきますね。


あげればキリがありませんが、こんな他愛のない日常のやりとりが
なんかかわいくて癒されます。
でも笑ってるだけじゃなくて、ちゃんとした日本語教えないとね。

屋台デビュー

ここマイソールにはコンビニなんてものも、自動販売機もありません。

スーパーは夜10時までやってるけど、お惣菜とかお弁当の類は売ってない。

そんな中で一人暮らし、残業後に自炊はキツイ。

物価が安いので外食してもいいけど、カンナダ語のメニュー読めない。

英語のメニューもらってもGoogle翻訳でも訳せない謎の単語ばかり。


今週からクラス替えがあり、ちょっと疲れた今日。

明日はインドの祝日で休み。

自分へのご褒美に自炊ではない、温かい食事がすぐ食べたい!

そこで、思い立って屋台へ。


屋台は中洲ほどではないけど、沢山ある。

Vegもnon- Vegもあって、朝食の時間帯からやってる。

でもねぇ、基本的にカンナダ語なんですよ。

先週教え子にそんな話をしたら、うちの近所の屋台の兄ちゃんに話をつけてくれ「毎日来てもいいです」と。

さすがに毎日は食べん。

先週は教え子がオーダーしてくれた。

「英語で大丈夫です。percelもできます

明日から来てください。」

そう言われても半信半疑だったので、その後チャレンジせず。

よし、今日こそ行ってみよう。

あいにくこの前の店はまだ準備中。

隣もnon- Veg

「どちらもいいです。センセイの好きな味に行きます」と言われてたので、

味比べの意味もあり、隣の店へ。


声をかけると坊やが何やら返事をするが、わからず…

お肉を調理してるお兄さんに指差して訴え、「ビリヤニ1、パーセルプリーズ」と言ったら、わかってくれた。


坊やはカンナダ語onlyだけど、お兄さんは英語がわかるらしく、坊やに何か聞かれ、固まってたら「卵もいる?」って。

しかもこのお兄さんイケメン。→そういうこと考えてるから、変なナンパに遭うんだって。


温かい食事をGetし、うちで冷たーいビールと美味しくいただきました。

これで、130ルピー。ひょっとしたら自炊するより安いかも???


幸いなことに今までいろいろインドの屋台に連れて行ってもらったけど、お腹壊すこともない。


また行ってみよう。

でもまだ、店の前で立ち食いで揚げたてのチキンを手掴みで食べる勇気はないわ〜

ところ変われば…

日本語の発音と意味を教えてると、たまに学生から笑い声がでる。


ん?センセイ変なこと言いましたか?


『いいえ、センセイ〇〇はカンナダ語で××という意味なんです』

と。

面白いのは日本語:姉→カンナダ語:象

町→友達(呼びかけるとき、ヘイ、マチ)

最悪なのは学生→ししゃだって。

シシャは死んだ人のことです。と教えてから、何かあると『ししゃ』と言うようになった。

私も説明の時、死んだことをシシャと使うと学生達にウケるので、少々不謹慎ですが、使ってます。


ここカルナータカ州はカンナダ語圏なので、カンナダ語を話す学生が多いのですが、インドは広いので全国から来ると色々な言語が飛び交う。


そんな中、カンナダ語チームが

『アッピ』と言うと、ケララ出身のマラヤーラム語圏の子が嫌な顔をする。


聞くと『アッピ』はカンナダ語では、子どもをあやす時の言葉。

日本語の『ヨシヨシ』とか『ばぁっ』って感じみたいですが、

なんとマラヤーラム語では『う〇こ』の意味だそうだ。

同じインドでこの違い…

ちなみに『アッピ』は『日本では地名です』と言ったら、カンナダ語チームは笑ってたけど、マラヤーラム語の子は嫌そうな顔してた。


日本の方言も全然わからないことあるけど、一つの国で1500もの言語があるインド。

これで、トラブルにならないのかしらん。



とりあえず日常生活で困らないように私はカンナダ語の読み書き練習。