思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

インドへ戻ってきました

12月半ばから日本に一時帰国しました。


日本にいる間も、かわいい教え子ちゃんたちが毎日のように誰かしらWhat's appやmessengerで連絡をくれました。


宿題で日記を書かせたのですが、『先生がいなくてさびしいです』と何人も書いてくれました。


意外と愛されてるのね。ワタシ。


ただインドの新年は10月のDiwariなので、暦の上での新年は1/1だけど、あんまり重視されてないみたい。

帰国早々新年2日から出勤とは…

教え子ちゃんたちもせっかく日本語を勉強しているんだから、日本の風習を教えようとお年玉をあげました。


たくさんいるので、一人5円。

ついでに『5円はご縁につながるラッキーなコイン』と説明したところ、大変喜ばれました。


他に私が使っててみんなが興味津々な消せるボールペン フリクションを一人ずつ。

あとは日本のお菓子を配った。

甘いもの大好きなインド人。

お菓子に群がったものの、見かけないお菓子に『センセイ、これはveg?』って。

今回は和菓子の干菓子とカントリーマアムだからよかったけど、えびせんとかじゃがりこ明太子とかダメなんだ。

難しい〜次回も気をつけねば。


さて、義理堅いインド人

『センセイ たくさんのプレゼントありがとうございます』と

でっかいピンクのくまちゃんをくれました。

かわいい。

しかも、私がピンク好きということもわかってらっしゃる。

思いがけないプレゼント 教師冥利につきますな。


ただこの子を抱いて、会社から家まで帰るのはちょっと大変だった。

でも日本だったら、『イタイ子』と指差されそうだけと、みんな我関せず。

堂々と抱っこして帰りました。

アパートの門番さんは優しく微笑んでくれました。


さて、かわいい教え子たちのためにも、今年も頑張りますか。

また、来年

いよいよ今日帰国。

イマイチ会社のシステムをよくわかっていない私は今日も出発ギリギリまで授業する気でおりました。


すると、昨日の帰り上司から

「じゃ、先生 よいお年を」

???「明日お休みですか?」

「先生 明日帰られるんですよね。お休みじゃないんですか?」

「深夜便なので、ギリギリまで授業します」

「なるほど」

なんだぁ、休んでよかったのかい。


まぁ、休んでもやることないから仕事しても構わないんだけど。


今日は私の不在の2週間、教え子たちが日本語を忘れてしまわないように、たっぷり用意した課題の説明。


今月初めの日本語能力試験に向けて、怒涛の勢いで終わらせた初級の教科書の総復習。

語彙、文型、例文を全て日本語と英語で書く。

漢字練習に日記。


日記を書くように伝えた途端、

「小学生のころ、ディワリの休み(こっちでいう新年)に書きました」と。

何処も同じですな。

なんで子供に日記を書かせるだろう。

教師だって見るの大変なのに。

私?彼らの文章力と生活の様子を見るためです。みんなそういうことなのかな???


一通り説明が終わると、

「日本まで何時間かかるんですか?」だの、「センセイの家は東京ですか?」と質問責め。

そこで、新人ちゃんの男女混合クラスでは男子二人が「センセイ I miss you」だって。

かわいいねぇ。

ちょっとお兄さんの男子クラスの方では「センセイと2週間も会えません。さびしいです」

授業の終わりには、一人ずつ握手を求めてきた。

よく子持ちのお母さん達が「男の子の方が可愛い」って言うけど、わかる気がする。


そんな男子クラスのメンバー

帰るのも一苦労

16:30発の空港行きのバスに乗るので、15時まで授業しようかなと思っていたのに、学生達が「先生 早く帰った方がいいです」と。

そうかい。と早めに授業を切り上げ帰宅。

元日に戻ってくるので、洗濯と掃除をしておいた。

さて、タクシーの手配を!

インドに着いた4ヶ月前からの疑問。

マイソールには大きなバススタンドが二つあるんだよね。

この二つ、両方ともKSRTCという地場のバスが乗り入れていて、違いがわからん。


バスのチケットを見ても、「Mysore Bus stand」のみ。

タクシーの予約アプリで「KSRTC Mysore Bus stand」で検索したら、いろんな場所が出てきた。しかもむっちや高い。

えーっ。

片方に見当はついていたものの、確証がない。

もう仕方ない。月1で日本出張に行ってる上司に電話。

やっぱり合ってた。

でも「こいつ、この期に及んで何やってんだ」と思われただろうな。

彼の私に対するイメージなんてどうでもいい、日本に帰れればよいのだ。

ちなみに今回行くのはいわゆる高速バス専用で、もう一つのバススタンドは市内行きらしい。



場所がわかったところで、ようやく予約。

教え子達はリキシャを利用するけど、乗り心地が悪いわ、ぼったくられるわ、なのでどうも好きになれない。

だいたいカンナダ語で行き先説明できないし…

駐在員だと乗っちゃいけないらしい。


そこで、さほど値段は変わらないタクシーを利用。

uberというアプリは乗車場所と行き先を入力すれば、近くの車が来てくれる。待ち時間も3分程度。市内なら大体30ルピーで行ける。

安心、安全、安価の三拍子。


今日も予約入れた途端『あと2分でお迎えに上がります』

狭い階段をスーツケースを落とすように運び門を出たら、もう来てた。

素晴らしい。

バススタンドで降りる際に「どこへ行くのか?」と聞かれ、「バンガロール」と答えると「あっちの乗り場だ」と教えてくれた。なかなか感じがよかったので、チップをはずんだ。


さて、問題のMysore Bus Stand


バスがたくさん。チケットにはプラットホーム1番と書かれているけど、プラットホーム1番の前にバスが10台くらい止まってる。

なんのこっちゃ。

切符売り場のお姉さんに聞いたら、

「16:30のバス?今15:40よ、着たら教えてあげるから、そっちで待ってて」とな。

律儀な日本人は早めに行かなきゃと思うけど、この国にはそんな感覚ないよね。


16:10を過ぎ、心配になってスタッフに話しかけるも英語が話せないのか、完全にスルーされた。

そんな奴空港行きのバスが来るところに置くな。→自分もほとんど英語話せませんが。


ったく、使えない男。と思ってると「空港行きのバスだよ〜」と。

やっと、乗れると思ったら16:25まで乗っちゃダメだって。

なんなんだ。


乗るときはチケットの他にIDを見せろとな。

インドのアダールカードがまだ作れない私。

パスポートを見せて、やっと乗車Ok


こりゃ日本まで長いぞ。