思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

引っ越しにまつわるエトセトラ その8

やっと飛行機の中へ。

ここまでで、ぐったり


座席はケチな本社がとっただけあって、格安の後ろから3列目の席。

この辺りは離陸するとき、イヤなんだよねぇ。


私のあとに隣に座った男性は飛行機に乗るのが、初めてらしくセルフィを撮ったり、窓のシェイドを開閉してみたり落ち着かない。

そして、いよいよ離陸。

すると彼はお祈りを始めた。

そうか。後は神頼みか。

しばらくすると、彼はいびきをかいて寝始めた。

思ったほど怖くなかったのかな。


おそらく日本でいうところのLCCみたいで、ドリンクやスナックは有料。

機内のビデオや音楽もなし。

座席のポケットに入ってた機内誌はペラペラの厚さで内容もうすい。


はて、2時間どうしたものかいな。

バスで寝てきたので、もう眠くないし…

と思っているとまさかの機内サービス。

私のチケットには軽食とドリンクが付いていた。

ケチ本社 でかしたぞ。

そこでチキンのサンドイッチとコーラをもらう。



でもさっき空港でピザ食べたんだよね。

明日の朝ごはんに取っておこうか…

迷ったものの冷蔵庫が無事に着いているかどうかもわからないので、お腹にしまおう。


ぼんやりしている間にAhmedabad到着。

飛行機の後方の席だったので、ゆっくり最後に降りようと思っていたら、まさかの出口は後方。ラッキー


さていよいよAhmedabad上陸。

出口からタラップに一歩出た途端、熱風がお出迎え。

あーこれがAhmedabadの暑さなのね。


引っ越しにまつわるエトセトラ その7

搭乗口に向かうとインド人にしてはほっそりとした小柄なグランドホステスが近寄ってきた。

「マダム 搭乗券を見せて」


搭乗時間にはまだ間があるのに、私を見つけた途端に声をかけてくるとは、

怪しいJapanese扱いか?

搭乗券を受け取るとPCをチェックし、どこかに電話をかけた。すると男性係員登場。搭乗券を持ってついてこいと。

空港のバッグヤードを抜け、台帳をチェック。そこの係員からチケットにスタンプを押された。

その文字はなんと「canceled」

えっ、なんでぇー

と思う間もなく、ここの先の階段を降りてチェックインカウンターへ行けと。

この後に及んでチェックインカウンターってなんだよ。

指定されたカウンターに行っても誰もいない。もう搭乗開始時間。

おいおい。近くにいた係員に尋ねてみると、またどこかに連絡し、仕事出来そうな男性スタッフ登場。

彼についていけと。

またもや、空港のバッグヤード。しかも奥の小部屋に通されると、そこにはさっき€7000払った私のスーツケースちゃんが。


ちょっとコワモテのおっちゃんに、「何か電池製品を持ってないかい?スーツケース開けてくれる?」


ええ、昨日必死の思いで無理矢理閉めたこのスーツケースを開けるの??

1番恐れていた事態。

でも仕方なく開けて、X線でwarningとされた部分をチェック。

乾電池の8本パックがあった。

「これですか」

「いいや、これは問題ない」

じゃ、まさかと思うけどデジカメ?

「それも違う」

えっ、もうホントに心当たりないよ。


すると、ケータイバッテリーチャージャーが出てきた。

そうだ、最後に雑に押し込んだんだっけ。

「これは君の手荷物に入れておきなさい」

はーい、スミマセン。


で、犯人は確定したので、じゃあ閉めてヨシということになったけど、

閉まらないんだな…これが。


おっちゃんと二人掛かりで上に乗り、何度かトライ。

やっと、ロック成功。

おっちゃんから握手を求められ、「Have a nice trip」

やれやれ。荷物はそこで預け、また手荷物検査と身体検査。

一度やったんだから、いいじゃねーかと思いつつ、融通の利かないインド人。一通りやって、最終のご案内に間に合った。

搭乗口に行くと、先程のグランドホステスから「大丈夫だったのね」とクールに言われ、やっと飛行機へ。


ここまででもうグッタリ。

でも、まだカルナータカから出てないのよ。


何度も開閉されたスーツケースさん

引っ越しにまつわるエトセトラ その6→だったっけ?

空港について、いよいよチェックイン。

いざ、計量。

なんと制限重量15kgのところ、30kgもある‼︎

やっぱねぇ。

他の航空会社とか国際便なら30kgまでOKなことも多いけど、いかんせんインドの国内線だからねぇ。

えっ、で、私と荷物達はどうなるの??

すると荷物代を払えば良いとのこと。

金ならいくらでも払うよ。

でも€7200は高すぎるないかい?

元の航空券より高い。下手したら往復できるくらい。

何?罰金?

しかし荷物が多い私に完全に非があるので、ここは泣く泣くカードで支払い、荷物を預けた。


あー、身軽。


現地に到着予定は16:30

お腹が空いてしまうので、腹ごしらえ。

南インド料理の店もあったけど、目をひいたのはイタリアーン。

昨日のランチはドミノピザだったけど、ここは国際空港内だけあって本格的っぽい。


メニューを見ると、サーモンのピザがある!

鮭フレークは何回か送ってもらってたけど、サーモンはいいね。

サーモンのピザだから、白ワインでも、飲むか。

南インドで有名なSulaにしよう。

これも飲み納めか…


ところが、ウエイトレスが持ってきたのは赤。

biancoと言うたのに…

すると今度は男性スタッフが来て、慣れた手つきで白ワインを注ぎ、cheers!と。うーんイイ感じ。


そしてピザもクリスピーなクラフトにサーモンとケッパーがたくさんのってる!

やっぱコレだねぇ。


さてお腹も満たされたし、昼ワインでいい気分で搭乗口へ向かったら〜まさか飛行機に乗れない⁈


トラブルは続く