思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

引っ越しにまつわるエトセトラ その5→いい加減しつこい⁈

大きな荷物2つを預け、Flybusに乗り込む。


いつも空いてるのに、今日はお隣さんもいた。

そしてよりによって窓側。

リュックとハンドバッグとトートバックを持ち込み、ほっと、一息。

ところがチケットチェックに来た車掌さんから、

「君たちは一つ前の席だ」

えー、また移動するのー。

とりあえず通路側の彼女は前に移動。

もう発車10分前だし、このままで大丈夫かなと思ってると、子連れのお母さんが乗り込んで来て、「あなたの席、私の席よね?」

チッ、しょうがない。

また荷物をわらわらとかき集め、前に移動しようと一旦通路を挟んだ反対側の席へ行くと、車掌さんから

「そこは空いてるから、あんたはそこでいい」

ほっ、助かった。

これで、二人分の席を確保でき、ゆったりとバンガロールへ行ける。


このFlybus 道路事情によっては4時間かかるんだよね。

年末に帰省したときは、前の席の女が4時間大声で電話しっぱなしで、頭がおかしくなりそうだった。


今回はそんな奴がいませんように…


いよいよバス発車。

Mysoreの街もこれで見納めか。

正直言って二度と来るかって感じ。

バスのルートも知った道ではないので、感慨に浸ることもなく朝食。


昨日の帰り、会社の下のベーカリーに寄ったら、オーナーが「今日で最後なんだって⁈」と。

この店にほホントお世話になった。

ヒングリッシュが聞き取れない私に電卓で値段を示してくれたり、たまにオマケしてくれたり…

とここでちょっとおセンチな気分になったのに、中を開けたら頼んだはずのサモサが入ってない。

ガーン。ここのサモサ好きだったのに、残念。

腹ごしらえをし、今朝は5時起きだったので寝る。


周りがざわついて来たので、目覚めると定刻より少し早めに空港到着。


長旅は寝るに限る。


ここまでで、やっと空港。

まだまだ珍道中は始まったばかり…

引っ越しにまつわるエトセトラ その4

家電や洋服などは火曜日の電車で旅立って行き、商売道具の教科書類も会社から発送してもらい、最低限の荷物で身軽に行くハズだったのに、いざスーツケースに入れると入りきらない(゚o゚;;

こっちで買ったメラミン樹脂の安っぽい食器は全部捨てたのに…何故?


金曜日は夜中までスーツケースと汗だくで格闘。無理矢理ロックして、ベルトを締める。


それでも、まだ残る荷物。

もう捨てられるものはないよ。

仕方なく機内持ち込み予定の大きめのリュックにさらに詰め、普段使ってるリュックにPCや転居の為の書類を入れた。


で、朝は今の部屋の鍵を事務の子が取りに来るというので、朝ごはんは空港行きのバスでたべることにしたので、スーツケース大1、リュック大1、リュック小1. 、ハンドバッグ1、トートバック1という荷物の多さ。

トートバックはバス降りたら捨てるとしても、これ一人で運べるん?


そして最大の難関はこのアパートにはエレベーターがないこと。

支店長がケチったばかりにエレベーターなしのアパートに。

しかも階段が長くて急。

スーツケースと一緒に転げ落ちるように降りた。


バス停まではタクシーで行き、タクシーを降りてから、試行錯誤して5つの荷物を運ぶ。



旅はこれから。果たしてどうなることやら…

引っ越しにまつわるエトセトラ その3

あと2日でMysoreともお別れという日。

最終日は片付けで忙しいから、今日は一人最後の晩餐。

というわけで、新しくできたモールに行き、フードコートでタンドリーチキン。

ここにビールがあれば最高なんだけど、よりによってこの3日間Mysoreのドライデーらしい。

ドライステートでもないのにそんな変なイベントすんな。


またお腹いっぱい食べて、タクシーで帰宅すると、部屋のドアに見知らぬロックがかかっていて、ゲートキーパーがいる。

???

「リフレッジ ボックス ウェイト five minutes」

また、冷蔵庫の話かいな。

もう奴は今頃は汽車の中だ。何のこっちゃ。

と、思ってると隣人登場。

山田孝之を1.5倍ぐらいにした人なんだけど、

「うちの冷蔵庫の箱(外箱)をお前の使用人が持ってきやがったから、奴に連絡しろ」とエライ剣幕で怒ってる。

っていうか、お前の冷蔵庫の箱ってなんだよ?

と思いつつ、使用人に電話。

ウチの使用人も大概な人間だから、また余計なこと言って、インド版山田孝之の怒りをさらにかってしまい、途中一度私に「ティーチャー ノープロブレム」と言うものの、その後変わった温厚のゲートキーパーのおっちゃんまで怒らせてしまい、そのやりとりに反対の隣のおじいちゃんまで出てきて、そりゃあもう大騒ぎ。


冷蔵庫をAhmedabadへ持っていくのは会社の指示だけど、箱をパクってこいとは言ってないわけで…使用人は盗ってないと言い張ってるけど、CCDに映ってたそうだ。

奴は手癖も悪いしさもありなん。


っていうか、私は早く部屋に入ってのんびりしたいのに、何故このわけわからん揉め事に巻き込まれなきゃいかんの。


なんかよくわからん話のまま、山田から「この件はまた明日にしてやる」と言われ、ロックを外してもらったが、どうも腑に落ちん。


すると反対隣の人格者的なおじいちゃんが、「あんたも、日本から一人で来て大変だろうけど、そんな悪い人はいないからAhmedabadでも頑張りなさい」と励ましてくれた。

おじいちゃんはいい人だけど、反対隣の山田はおかしいだろ。


翌日、上司に事の顛末を報告。

念のため「インド人って冷蔵庫の箱大事にとっておくんですか?」

と聞いたところ「私ならソッコー捨てますよ。しかも自分の家の中ではなく、駐車場に放置していたら誰でもゴミだと思います。それなのに先生の部屋をロックするなんて、ちょっとキ◯◯イじみてますね。法律的にもおかしいです」と。

やっぱり山田が変わり者なのか…

っていうかこの上司もさ、レイプ未遂のときは法律の話なんてしなかったくせに、なんで冷蔵庫の空き箱の話で法律持ち出すかよ。

こいつもやっぱり変。


で、上司から使用人に話を聞いてもやっぱり「やってない」の一点張り。

ゲートキーパーのおっちゃんが気を利かせて、箱は自分が弁償すると言ってくれたらしいけど、そこはわが社で責任を持つということで、収まったらしい。っていうか冷蔵庫の空き箱っていくらなんだろ。


たかが冷蔵庫の空き箱で、どうしてこんなことになるかね。

山田もそんなに大事なら駐車場(兼ゴミ捨て場)に置かずに金庫にでも入れておけばいいのに。

しかも冷蔵庫を梱包したのは月曜日。3日間気がつかなかったんだろーが、このボケ。


一瞬、山田の家に家族がいる間、外からロックしてやろうかと思ったけど、立つ鳥跡を濁さずなのでやめておきました。


よりによって私が部屋を発つとき、山田と顔を合わせた。

一言物申してやろうかと思ったけど、残念ながら嫌味を言えるほど語学力がなかった…


アーララー(マシュラータ語で 残念の意)