思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

大人の遠足 Chamundi Hill

今日はマイソールのindependence's dayで、お休み。


教え子ちゃんに誘われ、マイソールシンボルの山、Chamundi Hillへ。

『センセイ、階段が600段ありますが、大丈夫ですか?』と。

600段⁈インドに来て運動してないし、と一抹の不安はあったものの、四国巡礼中に金比羅宮の786段昇ったことあるし(10年以上前だけど)なんとかなるっしょと安請け合いしたのが、地獄の始まり。

集合は朝6:00会社前とのこと。

いつもまだ寝てる時間だよ〜と思いつつも、教え子の手前そんなことも言えず、Okし昨日は早めに就寝。


さて、5:50アパートを出ようとしたら、門がLOCKされて出られない。

ったく、このクソアパート。門限10時だし、朝も出られんし軟禁かよ。と心の中で悪態付きつつ、オーナーに電話。

出ない…部屋には電気付いてるのに。

仕方なく誘ってくれた教え子ちゃんに電話。

これまた出ない…

あれっ、まさか9時の聞き間違いか?

日本語を勉強しているとはいえ、まだ初級のコ。

6と9の間違いとかありそう。

英語で確認すればよかった〜

一応家から出られない旨メッセージを送り、FBとWhat's appでオンライン中のメンバーを探して、電話。

6時で間違いないけど、幹事が寝坊したので、自宅待機とのこと。


6時半に幹事のコから電話があって、『今から会社前に来てください』と。

さすがにアパートも開門されていて、会社へ。

そこからバスで、マイソールセントラルバススタンド🚌という、こんな田舎なのに各方面へバスが出ている、バスもタ並みのバス乗り場へ。

そこで1時間近く待ちぼうけを食らった新人ちゃんと合流。

50ルピーをはらChamundi行きのバスへ


乗り継ぎをして、行きつ戻りつして、やっとChamundiの麓へ到着。


あぁ、やっぱり日本でもよくある神社仏閣の石段でしょ。っと昇り始めたら、辛いのなんの。

だいたいアラフィフのおばちゃんが20代のコ達と同じペースで行くのが間違ってた。

息は上がるし、心臓バクバク、汗だく。

目の前がチカチカしだした。

ヤバイ。私の異常事態を感じた教え子ちゃん達。

『休憩しましょう』『水飲んだらお腹痛くなります』『息は口ではなく鼻で』と細かい注意をいただき、バッグも持たせ、一番のイケメンくんに手を引いてもらい、再開。

途中、石のゲートがあったので、『finish?』と聞いたら『いえ、まだまだです』

その文型は日本語を褒められた時に謙遜で使うと教えたけど、今も間違ってない。やるなお主ら。

四苦八苦して、半分に。


そこにフルーツや水を売ってる売店が。

スイカを買ってもらい、休憩。

ここでチリパウダーまみれのパイナップルとココナッツが。

いくらスパイス大好きインド人。

塩分は取った方がいいけど、辛いのってどうよ。

その辛いの食べた後にフツーの生フルーツ食べてた。

変なの。


さて、魔の階段昇り再開。

私の体調も落ち着き、心なしか足取りも軽やかに。

そしてここからは、途中に立ち寄りスポットも。


楳図かずおの家のようなデザインの石のお寺。

石をくり抜いた中に仏像が鎮座して、お坊さんもいらっしゃる。

お参りしたけど、狭い中にドンドン人が入り、お香が焚かれ酸欠状態。

あのお坊さん、大丈夫だろうか。


石のお寺の神様、シヴァ神が乗る牛のナンディーちゃん。


眼下にマイソールの街が広がる。


なんやかんやで、やっと頂上到着。

一時は登頂は無理かと思ったけど、教え子ちゃん達に支えられて無事に到着。

これが、今回の目的地Chamundeswari Temple


寺院の周りにはお土産物店があり、怪しげなグッズを手にした物売りや記念写真のセールスがあるのは何処も同じですな。


今日は祝日のせいか、寺院に入るのにディズニーのアトラクション並みに並ばされ、小一時間ほどで参拝終了。


帰りもあの階段か…と思いきや、普通にセントラルバススタンド行きのバスが。

最初からこれに乗ればよかったのに〜

それじゃ、遠足の意味ないか。

私的には成し遂げた感満載。


でも遠足はまだ始まったばかりなのでした。