思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

売り込み作戦

私の働いている会社はソフトウエアの会社ですが、若いインド人のプログラマーに日本語を教えて日本のIT関係の会社に派遣もしています。


その子達の教育をしているのがワタシ。

先週から今年度日本へ行かせる子達に社長夫人(日本在住のインド人)がレクチャーをしている。

聞くところによると、

「日本だと髭は泥棒だと思われるから毎日剃らなければならない」とか「日本人はスキンシップを好まないが、電車の中でいちゃついている」

という謎の教えもあったらしい(笑)


そんな教えを請うた後は彼等にとって一番身近な日本人であるワタシに、色々聞いてくるので、最近はお辞儀の仕方や名刺の渡し方なども教えております。→一応マナー講師の資格持ってるし


そんな中で日本企業に対して「我こそは日本へ」とアピールする自己紹介文を作る宿題が出たとのこと。


最初から泣きつく子に、ある程度自分で作ってからチェックだけ頼む子、他の子がチェックされてる言葉を小耳に挟みながらコッソリ作る子と様々。


彼らとの付き合いも半年を超え、だいたい人間性もわかってるわいと軽く引き受けたものの、これが意外と大変な作業だった。

日本語初級のインド人相手なので、謎の言葉だらけ。

それは何語なのか?という言葉連発。

「ユザルのロギンがめん」

これは何のこと?

「センセイ、ユーザーのログイン画面ですよ」

あー、なるほど。

英語の発音がいいとカタカナもこうなるのね。

出身地や大学名も呪文のようで、あってるのかどうか…


さらに好きな日本食という質問。

だいたい日本に行ったことないんだから、知らんわ。

そこで、ガイコクジンにポピュラーな

寿司、天ぷら、すき焼きを提案したのだが、

「センセイ、生の魚食べません」だの

「インド人、牛は食べてはいけません」さらに

「ワタシはベジタリアンです」

そうだったね。

私がインドに来て食生活に困っているように、君らは日本に行ったら困るのだよ。

そこでnon Vegの子には天ぷらと教科書に出てきた親子どんぶりをオススメした。

Vegの子には仕方ないので、「なっとう」と書いておけと。


親子どんぶりについて、説明したら

英語だと家族という認識なんだよね。

「ファミリーボウル‼︎」

んーちょっとニュアンス違う。


行ってみたいところは富士山。

趣味に悩む子には「日本語の勉強」

優等生的解答。


今週末面接です。

どうなることやら…


でも上手くいくと、教え子8人が旅立ちます。

日本で活躍して欲しいけど、寂しいな。


あいにく Vegマークは日本の商品にはついてないよ。

Non Vegの私はやっぱKFC

このマーク最初日の丸かと思って、日本企業とのコラボだと思ってた(笑)