思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

捨てる神あれば拾う神あり

ごみの山。。。いや、まだ使えるものもあるのだが、相当汚い。
前任の先生は40代の独身男なので、食器や調理器具も手入れされておらず、
触る気もおきない。
梱包するときにゴキは出てくるし、箱は濡れているし、、、もう最悪。


逆ギレのSが放置したのは他にテレビに電子レンジにガスコンロとボンベ。


ガスコンロは新しいアパートメントに備え付けの炎調整機能つきの素敵な3口コンロがあるので、会社が用意したショボイ2口コンロとは違う。
ただガスボンベとの接続なんてできないよ。。。

その昔住宅設備関係の仕事をしてたけど、インドのってなんかヤバそう。

下手なことして、ガス爆発で客死なんてしたくない。





そんな中、What'sAppにメッセージが!
渡印直後にSNSで知り合い、付き合っていたV(オーナーとの事件の際に激怒してくれた人)からだった。
インド人だけど、英国暮らしが長く、ホテルマンだったのでとてもジェントルマン。
一目ぼれだった。
英語も他のインド人のヒングリッシュと違って、聞き取りやすくいい人。
ヒンディだけどお酒もタバコも(マリファナも!)やるし、お肉も何でも食べるし、運転好きだし、本当に最高に合うと思った。
ご両親にも紹介され、お宅にも何度も遊びに行って、お母様の手料理をご馳走になったり、お兄様や従妹ちゃんたちとBBQしたり、それは楽しかった。
再婚するかも?とさえ思った。
ただ彼の元にエキセントリックな女友達が暫く滞在していて、その女とどうしてもソリが合わない私。でも旧知の友人らしく、彼は何かと彼女に世話を焼くのが面白くなく、お姫様じゃないといやな私は距離を置いた。


何度か連絡しようとも思ったけど、それをしたら負けだと意地を張っていた。
「引越ししたから知らせようかな」と思っていた矢先、彼からのメッセージが。
「元気?FBで帰国することを知ったよ。詳しい話を聞かせて」と。
まぁ、しばらく近況報告のメッセをやり取りしていると、今夜うちのママが魚料理を作ったから、興味があるなら食べにおいで。」
でも、彼の家に行くと彼も飲んでしまい、送ってもらえなくてリキシャで帰ったこともあったし、それより何よりあの女が気になるし。。。
「例のお友達は?」と聞くと、「彼女はいない。両親と僕だけだ」
うわぁ、揺れ動く乙女心。
でも、この数日マヂで心身ともに疲れたんだよね。「すてきなお誘いだけど今日は遠慮するわ」
すると、「じゃあ僕が君の新居に行くよ」と。
来てもらう分には構わん。もうお腹もすいたし、マトンビリヤニとか買ってきてくれないかな~と期待して待つことに。


しばらくして、ビールをお土産にV登場。

ハゲ隠しにパナマ帽被ってるけど、やっぱりカッコいいな。

私の部屋に入って、「いい部屋でよかった」この人は何でも自分のことのように喜んだり、怒ってくれたりするのが、ステキなところ。

たまに偽善者か?と思うけど。


久しぶりに会ったのに、ふとこの人なら頼める!とガスコンロの設置をお願いし、物干し場の洗濯ロープの取り付けなど男手が必要なところをお願いした。

こういうのを手際よくやってくれるのがまたいいんだよね。

一仕事してもらい、お土産のビールで乾杯。

お腹空いたと言ったら、いつも肉好きの私のために怪しげな闇の屋台で、謎の牛肉とか豚肉だの食べに連れて行ってくれるのに「一緒に料理作ろう」と。

はぁ、まぁ宅飲みの方がゆっくりできるしね。

二人で近所のスーパーへ買い出し。

特にメニューも決めていないのに、食材をどんどんカゴの中へ。

マッシュルームと卵と牛乳。

カルボナーラかね。

部屋に戻って二人でキッチンへ。

ワインを飲み、ナチョスをつまみながら、二人で料理を作るの、とっても楽しい。

日本から取り寄せたベーコンの缶詰を使って、クリームソースパスタを作り、彼はオムレツを作ってくれた。


あれっ、なんかいい感じ。

これが、幸せ?

まぁ、年も5つ下で丁度いいし、今は金融関係の仕事でヤリ手で、頼り甲斐あるし、一緒にいて落ち着く。



でもRも愛おしい。


何これモテ期?ただ気が多いだけ?

あーconfuse

教え子たちに「センセイ、混乱する?ですか」と言われそうだ。