思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

まだまだ災難は続く。


土曜日の夜は新居で、お湯のシャワーを浴びて、ビールを飲みながら、Rくんと長電話。
至福のひとときをすごしました。


翌日、朝使用人(会社の)から電話があり、残りの荷物を片付けに今から行きますと。
しばらく待ったのに昼過ぎでも、来ないから電話してみると、出ない。
この使用人というのが、これまた曲者でカーストのあるこちらではかなり低い身分らしく、頭のいいインド人のハズが英語もおぼつかない。
でも英会話のレベルが同じくらいだからか、よく話しかけてくる。
しかも生意気に人を小馬鹿にしたようなことを言うので、内心ムカついてた。
約束を守らないことはしょっちゅう。
雑用は彼に頼まざるを得ないけど、イマイチ使えん。
最近調子づいてきて、買い物を頼んだら、アパートに上がり込んで、ソファに座って寛ぎだしたので、上司に相談したところ、「彼はあまり賢くないので、気をつけるように」ですって。そんな奴雇うなよ。
噂によると、ウチの男子くん達と一通りケンカしたらしい。温厚な男子ともやり合ったっていうから、ロクでもないな。


アイツは信用ならんから、と一人で前のアパートに出かけた。
もう私物は持ち出していたから、あとは会社支給のものだから、正直どうでもよかったんだけど、一応チェックも兼ねて〜
とドアを開けた途端、唖然。床一面水浸し。スリッパが浮いてるよ。。。
もう何がなんだかわからない。


そういえば、昨日最後の荷物を運び出す時に使用人が手を洗いたいと言って、キッチンの蛇口を開けたけど、水が出なかった。
「Why?」なんて言われたけど、このオンボロアパートは停電だの、断水だの日常茶飯事。
インド人のくせに何言ってんだよ。と気にも止めてなかったが、あれか!
奴め蛇口を開けっぱなしにしやがったな。


即電話。また出ない。
ホント使えない奴。しつこくかけると、「call back」するとな。
とはいえ、もう手の施しようがないほど、水が溢れてる。
モップとワイパーで応戦してみたが、太刀打ち出来ない。
でもさ、これって私のせいじゃないし、絶対あのクソ使用人に責任取らせるわい。と思い、退散。
結局昨日は奴からの電話は来なかった。


そして今朝、朝一で魔のオーナーから着信。
上司からはもう関わり合うなと言われたので、スルー。
すると、その後以前一緒に住んでた女の子から着信。
仕方なく出ると「センセイ、あなたの古い部屋が水です。」とな。どうやら私と連絡つかないオーナーが彼女に連絡したらしい。
でもこの子も優秀な方ではあるけど、まだトンチンカン。
水が〜と言われた時点で、来たか!と思ったけど、ここは知らぬ存ぜぬを通して、「Sのせいだから、奴に行かせるように」と答え、出勤。
Sこと使用人にあったら何と言ってやろーかと、道すがらありったけの罵詈雑言を翻訳サイトで調べ、いざ出陣。
するとSが、怒った様子で日本語の得意な男子くんに文句を言っている。
彼が通訳した内容では、「あんたが気を付けないから、こんなことになったんだ」とのこと。
ホントこいつ、タチが悪い。
日本人なめんなよ。
と思って、通訳役の男の子相手に、
「コイツが蛇口を閉め忘れるという、いい加減なことをしたから、今回のことになった。気をつけろだと、お前がな。お前のような嘘つきで無責任な奴とは付き合えない。二度と話さない」という趣旨を告げた。
通訳役の子も私の剣幕に驚きつつも、かいつまんで趣旨を伝えたようで、「センセイ 大丈夫ですから」と言ってくれた。
一方、使用人Sは怒って出て行った。
何逆ギレしてんだよ。死ね。→(私のテレオペ時代の口癖。封印していたのだが、久しぶりに発動)
イライラしながらも、授業は普通に終了。
すると昼休み。
事務のお姉ちゃんから、「オーナーから部屋の荷物を今日中に撤去するように言われたので、センセイ、Sと一緒に行ってください」とな。
あのオーナーも大概クソで、今月退去すると告げたら12月分の家賃も請求してきたそうだ。
そのくせ、次の入居予定者を人の留守にどんどん内覧させてて、あの親父もホント死ねばいい。(もうだめだ。死ねの乱発が止まらない)
なんなら今度こそ大使館行ってやる。
と憤懣やるせない。
事務のお姉ちゃんには「Sは信用できないので、二人では行けない」と告げると事務のお姉ちゃんが付き合ってくれることに。
そうだよ。あなたが最初から同伴してくれたら、こんなことにならなかったよ。


そして事務のお姉ちゃんと新居で待機。Sが残った荷物を運んでくるのを待った。
しばらくしてお馬鹿なSが濡れた段ボールを新居にどんどん運び込んできた。
汚れるだろーが。ホント頭わるい。マヂ死ね。と思いつつも見てるしかない。
事務のお姉ちゃんに「この汚い荷物、前の先生の手入れが悪かったみたいで、私が来た時から汚すぎて、私は使ってないんだよね。」と言ったら、「でも会社で買ったものなので、捨てられません。先生の家に置いておいてください」だって。


私の次に来る人も絶対使わないよ。
と思ったけど、勝手に処分も出来ず、無駄にガスコンロとベッドマット、小汚い食器類を押し付けられてしまった。
一方、クソ使用人Sは電子レンジやテレビを運んだものの、設置もせず、玄関先に積んで手数料と称して500ルピーも取りやがった。ホント死ねばいいのに、お前なんか副社長に行って首にしてやるぜぃ。500ルピーは引越し費用として会社に掛け合ってみる。


結局午後の授業が出来なかった。Rと会えなかったじゃないか。
金曜日の社内模試の結果からみて、多分私のクラスじゃなくなるのに。。。。


なんか呪われてる~いいことは続かない。小汚い荷物の山を前に途方にくれるのでした。