思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

お引っ越し

マイソールに赴任して、10日目でアパートのオーナーにまさかのレイプ未遂の被害を受けました。

インド行きを人に話したときに、みんなが心配したのが、性犯罪。

でも、もう私なんかアラフィフのおばちゃんだし、マイソールは治安いいらしいし…と気にもとめていなかっただけに、正直ショック。当時の彼(インド人)も超激怒して「大使館へ行け」と。ただ、そこまですると国際問題にも発展しかねないし、そこまでの被害も受けてないから。でも、カマトトぶる訳じゃないけど、本当に怖かった。


即上司に連絡したところ、取り急ぎPGにでも〜と。

PGというのは、いわゆる下宿屋さん。部屋は寝るだけ、食事はアンティが作ってくれ、バストイレは共同というもの。

3食賄い付きは有難いけど、3食こちらの食事は正直しんどい。ハワイでホームステイしたときも、炭水化物のオンパレードで参った。

キッチンどころか冷蔵庫すら貸してもらえないみたいだし〜

オトナが住むところではないので却下。

すると支店長から、「先生の安全のため」と教え子の女の子二人と同居することになりました。


でもねぇ、女の子は色々面倒で、朝のシャワーに一人1時間かかるから、誰が1番早く起きるか?

洗濯機を使う順番は?など。

しかも私のセキュリティのためにあてがわれたハズの二人なのに…

一人は会社から真っ直ぐ帰って来ず、やれショッピングだの、映画を見に行っただのと帰宅は10時すぎ。

もう一人は仕事が忙しく、帰宅が深夜になることも。

もう、お母さんは心配。

その上夜中まで、二人でお喋りしたり、大音量で音楽聴いたり、挙句の果てに生理用品の始末が出来ない…と我が娘が元気だったら、こんな生活なのかとも思い、1ヶ月近く一緒に過ごしてみましたが、我慢の限界。

もうこっちもおかしくなって、あの子達と生活を続けるくらいなら、我慢してオーナーと寝ればいいのかと思うように。



上司にもそれとなくアピールし、とりあえず彼女たちは退去。

会社側も物件探しをしてくれたらしいですが、いかんせん田舎のマイソール。

学生が多いので、PGやドミトリーは多いけど、単身者向けの物件はなかなかないみたい。

教え子ちゃん達もPG以外でも、ルームシェアしてる。

インド女とのルームシェアはもう勘弁。

挙句の果てに視察に来た副社長からは「先生、自分でも探してみて下さい」とな。

鬼だ。でも私もネットでインド国内で日本人向けに商売してる会社を見つけて、相談するも「マイソールはちょっと…」と。


そんな状況でも、オーナーからWhat's appでビデオ着信がきたり、メールが来たり、訳の分からんセクハラが続いて、もうここでの生活は無理。辞表メールを下書きしていたところ、不意に上司から「先生、いい物件が見つかりました。次の授業は休んで、見に行って下さい」と。

うーん、やっぱりインドにいろってことか。


事務のお姉ちゃんのバイクに乗って、物件巡りへ。

一軒目

まず外観が可愛い。

そしてエレベーター付き。

三階で日当たりもよく、とてもきれい。なんだマイソールにもこんなに素敵なお部屋があるんじゃん。

今のアパートと同じ通りなので、閑静な住宅街で、立地もOk。


二軒目(即outにしたので、写真なし)

幹線道路から、見逃してしまうほどの細い道を入ったところ。

外観は一軒目より新しそうだけど、いかんせん、1階。しかも通りに面した門から一歩で玄関ドア。

セキュリティに難有り過ぎ。

中は若い兄ちゃんがまだ居住中で、広さは問題ないけど、とにかく暗い。

会社からも遠いし、こりゃあかん。


3軒目


一軒目のワンブロック先、外観は暗いけど、前は比較的交通量の多い通りなので、ある意味安全。

二件隣りにレストランもあるのは便利。

部屋は3階だけど、エレベーターなし。うーん。老体にはキツイ。

中はやはり三階は明るくて、2ベッドルーム&2バスルーム。これなら教え子たちが泊まりに来てもいいね。(教え子って誰?)


社に戻り、上司から感想を聞かれた。

私の中では二軒め一軒目がよかったけど、会社の都合もあるでしょうから〜と告げた。家賃が16000ルピーとのこと。

会社は10000ルピーまで補助してくれるけど、あとは自己負担。

ケチな会社だぜ。

二軒目は会社側もNG。

そして、三軒め。家賃は13500ルピー。やはりちょっとお安い。

そして、門番が常駐。敷金も本来10ヶ月分135000ルピーのところ、100000ルピーでOkとのこと。


上司の勧め(ゴリ押し)もあり、引っ越しと相成りましたー。

実際の部屋



引っ越し後、新居のバルコニーにて乾杯


今まで、シャワーは水だけ、トイレはインディアンスタイル、シンクは石という戦後の日本か?というような生活だったので、やっと健康で文化的な生活を送ることが、できます。