いつもアホなことばかり書いていますが、私インドで日本語教師として働いております。
ちゃんと就労ビザもあります。
昨年渡印するまでは、日本で日本語教師として働いておりましたが、正直日本に来ている留学生は日本語を勉強したいという殊勝な気持ちを持っている子は少なく、留学ビザは口実でアルバイトに励み、国に送金したいという輩が多いのです。
そんな彼等は日本に来て困らないように、国の送り出し機関で最低限の日本語を教わってきているので、初級といいながら日本語で日本語を教える直接法が成り立っているんです。注)個人的見解
さて、今私が教えているのは別に日本好きでも、特別に日本語を勉強したいと思っていたわけでもないのに、たまたま入った会社の社長が親日家だった為に日本でのビジネス展開をしていて、日本語が必須だった…という子たち。
まぁ、幸いなことにみんな真面目に日本語を学んでくれています。
たまにどーしようもないのもいるけど。
でもここはインド。当然日本語は通じません。
彼らも自国で生活しているので、基本的に授業以外で日本語を使う必要もないので、彼等にわかる言語を用いて日本語を教える間接法をせざるを得ない。
一応英会話学校にも通い、留学の経験もありますが、英検4級しか持ってないし、TOFELやTOEICも受けたことない残念なワタクシ。
その上インド人の英語はクセがあり、わかりにくい。
さらにインド国内でも1500の言語があり、インド人同士でも通じないことも。
IT企業なので、理系の大学卒の頭が良い?インド人なので、日々の授業はジェスチャーを混じえ、ルー大柴状態の語りでなんとか成り立ってます。
そんなんで語学問題は何とかクリア⁈
そんな中、今日は教科書の『爆発』という言葉に学生が食いついた。
『センセイはヒロシマは1945ですね』
『原爆ってどんなですが』
『センセイは行きましたか?今もアブナイですか?』
と質問責め。
えーっ、まさかの原爆談義ですか。
今日本は70年前の原爆より、北朝鮮からのミサイルの方が問題だが…
幸い?広島へは高校の修学旅行で行ったことがあり、原爆資料館も平和祈念公園も行ったので、そこで見た当時の惨状を話した。
また両親が疎開を経験しており、戦時中の話も聞いていたので、なんとか彼等の質問には答えたものの、日本でいう平成生まれの異国の彼等に英語を交え、日本の戦争の話をするのは大変だった。
でも目を潤ませてる女子や唖然とした男子の様子を見る限り、私の思いは伝わったのかな。
と、ホッとしたのも束の間
よりによって、このChapter他に源氏物語に左甚五郎まで出てくる。
『センセイ、ヒカルゲンジって誰?』
『眠り猫って、何?』
亀の甲より年の功、伊達に年取ってないから軽く説明したものの、光源氏なんてエロ失礼(汗)色男の話は離婚もご法度の敬虔なヒンドゥ教徒の彼等に伝えるのは難しい…
日本語教師と言いながら、日本語だけじゃなく、歴史に古文、相手国の習慣や常識も知らないと太刀打ちできませんね。
先日N5に合格し、今日本語を話したくて聞きたくて仕方がない様子の彼等の知的欲求に応えるべく、センセイも多岐に渡って勉強しなくては‼︎