思えば遠くへ来たもんだ

思い立ったが吉日 インドで働くことになった日本語教師。
「日本語が教えられれば大丈夫」と言われて来た町は、英語も通じない。
果たして3年の契約を無事に全うできるのか???

事件は会議室で起きてるんじゃない!

インドへ来て9ヶ月。

暑いし、冷蔵庫は2週間経っても直らないし、イライラが募り私自体が沸騰してしまい、ついに爆発。


そこで退職も視野に入れ、会社への不満を延々と書き綴ったメールを副社長と支店長、教務主任へ送りつけた。


するとまず、一番身近な支店長が慌てて「先生、どうされたんですか?」

コイツ、どうせ来月辞めるからな…という思いもあり、今までの不満を吐露。

どうやら彼が辞めるのも同様の理由があるらしい。

そこで耳にしたのは前々任の先生の話。

前任者は学生に「インド人はバカだ」と言い放ち、教科書を投げつけるという武勇伝?を残し半年で退職。

その話を聞いた時はどうかと思ったが…

3年の任期を終え円満退職されたと思っていた前々任の先生も不満を言い続け、1年半で辞めていたそうだ。

やっぱ、この会社ダメダメじゃん。


学生達に聞いても「ここで日本語の勉強して、二、三年経験したら辞めます」と言っている。

実際今の支店で社歴が一番長い人でも3年弱。


あーららー(マラティー語でも残念のニュアンスがあるらしい)


その日の午後、今度は副社長から私のメールに対して反論のメール。

この人副社長なのに助詞はめちゃくちゃ、意味もとんちんかんな文を送ってきた。

でも「先生とは長期に渡り、仕事をしていきたいと思ってる。とにかく一度Skypeで話をしたい」と。


げー、面倒くさいな。


そしてまずは、副社長と支店長と三者面談。

会社の体制についての不満を告げる。

まぁ、そこは善処できるところは対応してくれるとのこと。


それから、教務主任も含めて教育方針や教室の設備、教材についての不満をぶちまける。

この教務主任という人が厄介。

教務主任といいながら、N3(前の制度だから3級か)しか持ってないから、この人の日本語も下手。

息子が高校生だからおそらく同年代だと思うけど、副社長夫人だけあって常に上から目線。

学生達の教科書がコピーしたものの使い回しでボロボロになので変えてほしいと言っても、「お金がかかるから」とケチ会社。

彼女手作りのPPTやテストは誤字だらけ….そこは指摘すれば直してくれるけどね。


そして私の一番の不満は7月中旬入社のゼロ初級の新入社員に12月のJLPTを受けさせること。

日本語学校ではないので、1日の授業時間は2時間だけ。

インドは9月から11月にかけてお祭りが多く、祭日もたくさん。

授業時間が全然確保できない。

そして、私以外は全員インド人だから、授業時間以外は日本語使わないし。


おかげで去年は10月から終業後に2時間extra授業をやって、なんとか「みん日」を終わらせた。→残業代なし


真面目な子達だったし、私の指導の甲斐もあり⁈去年の新入社員4人は12月にN5受かったけど…かなりきつかった。


支店長も過去に日本語クラスを担当してたので、「私もそうでした。1日2時間では難しいです」と私の意見を支持してくれた。


ところが気の強いインド女の教務主任は「今まで、これでやってきたから」


だから、N5は1回で受かっても、N4でみんなつまずくんだろーが。

7月入社で12月N5、翌7月にN4なんて、所詮は机上の空論だよ。




事件は現場で起きてるんだ!

青島刑事のセリフを身をもって感じた瞬間だった。



とりあえず言いたいことは言ったから、何か変わればいいけど。

「役員会で検討します」だとさ。

役員会といっても、社長は副社長の兄、専務は社長夫人の同族経営だから、ただの家族会議だ。

もう、勝手にして。

私はAhmedabadを楽しんだら、帰るとすっかな。

どっちが得か、よーく考えてみよう!

冷蔵庫が壊れて、早10日。

すぐに直ると思っていたのに肝心の修理業者が来ない。


最初は通訳代わりに学生に電話をかけさせていたがなかなか出ないので、会社の使用人に1時間毎にかけさせた。

すると「すぐ行きます」と言う割に来る気配なし。→蕎麦屋の出前か?

1週間経って頭にきたので、支店長に相談。

支店長からサービスマンと店舗にクレームを入れてもらった。

にもかかわらず、なしのつぶて。


非常に困っているのですが、食事は毎日取らないと。

野菜や肉は大家族の多いインドでは一回で食べきれないので、買えず。

自炊は諦め、インスタント食品&外食。


といっても、英語が通じる店も限られているので、いくつかの店をローテーションしてる。

一番のお気に入りはコレ

一食では食べられないほどのチキンビリヤニ40€ ケバブ1本50€

締めて€190也

お兄さんがイケメンなのもいい。


Mysoreに来た初日から、週一は食べているのは

エッグロール€80

KFCのツイスター的な食べ物で、中にピリ辛のチキンと玉ねぎ、パクチーなどが入って、意外と腹持ちもよい。


最近エッグロールの店の隣に、新たなビリヤニ屋登場。

ここはビリヤニ€50→いまいち

でもペッパーチキンとレモンチキン各50€がおいしい。ビールのつまみにいいのよね。

ダンディなおじさまの作るホットドッグ60€も旨し。


ランチはインドでも売ってるカップヌードル特売で40€


会社の下のパン屋で1つ20€の惣菜パン。

ちなみに今日は残業帰りに寄ったらオーナーに「今日は遅いね。安くするよ」と言われ、閉店間近なのかパン2つで30€にしてくれた。


一食当たり安いと100€以下。

自炊するとNon Vegの私が買う冷凍エビは370€とか、ハム8枚入り150€と日本と変わらないくらい。


私の前任の日本人の先生♂はオール自炊で過ごしてたらしい。


そうか一人暮らしだと意外と外食の方が安いのかな。

でもこちらの食事。揚げ物と炭水化物が多いから毎日だと太りそう。


太ってもいいから節約するか、お金がかかっても健康的な自炊をするか…悩ましい。

っていうか、その前に冷蔵庫が直らないと!

オッサンはどこでもおっさん

Ahmadabad brunchで新たなプロジェクトが始まるとのことで、転勤組の第一陣が今日出発した。


昨夜はそのメンバーの壮行会兼送別会。

Mysoreにきて8ヶ月。

何回か学生達との飲み会(食事会)はあったけど、今回は支社長を始めほぼ全員での会合。

しかも場所は五つ星レストランとのこと→こんな田舎町に五つ星???


実際に行ってみると、今まで見たことのない高級感あふれるエントランス。


最上階のルーフトップレストラン。

Mysoreの街が一望でき、モールやパレスもライトアップしててきれいだし、花火も見える。

デートなら最高ですな。


新入社員も大卒だから、当然みんな成人してるんだけど、半数は飲めない人間なので、テーブルにはジュース。

しかもスパイス入り→日本なら罰ゲームだ。


そこで始めの言葉として支店長が語り出す。

「日本人はお酒を飲むときに、コミュニケーションならぬ飲みニケーションと言うんだ」

あー、オヤジギャグ。日本に10年以上住んでいた彼ならではですな。

でも学生達は妙に納得。純粋だね。

そして長々とした演説が終わり、乾杯。

今日の授業で「長すぎるスピーチは嫌われる」ってあったな。


お食事はビュッフェスタイル。

これは取り分けなどの問題がなくて、いいね。

こちらの料理は炭水化物のボリュームが多くてゲンナリするけど、これなら自分で調節できる。

24.5の若者達は何回も行き来して、たくさん料理を食べていた。

まだまだ食べ盛りだね。


デザートタイムになると、また支店長が語り出す…

カンナダ語ではなく英語だし、彼はインド人にしてははっきりときれいに話すので、聞きやすいけど正直お腹いっぱいで、もう眠い。

内容もおっさん得意の

「俺が若いときは〜」的武勇伝。

「わが社のいいところは〜」愛社精神→お前は転職するんだろーが


なぜか卿に入るとグラスの上に手を置く仕草も日本のおっさんみたい。


そして最後、場をしめるにあたりおっさんが口にしたのは三本締め!

出た、これぞ日本のおっさん。

学生達にも説明し、まさかのインドで三本締め。

みんな「すごく楽しいです」だって。

そりゃよかったね。


それにしてもどこの国でも会社の飲み会(食事会)でのオッサンは同じだね。

久しぶりにすごく疲れましたわ。